住宅火災を防ぐには<ヒヤリハット体験>

『天ぷら油から火』(63歳 男性)

一昨年母が(当時85歳)天ぷらを揚げていた折、動作が遅かったので、高熱で発火し天井まで火が出てしまった。(通常はそばでみているのですが、チョット場所を離れていた間に)
LPガスでしたので最初にコンロを止め、座布団をフライパンの上に乗せ、大事に至らず、その後フライパンを板の間に投げ捨てました。火は板の間の板を焦がす程度で済みました。消火器を至近距離に置いていたらもっと簡単に出来たのではないかと反省しました。
消火器を購入しても数年で効果がなくなり、取扱いも忘れてしますのが現状です。長期間使用でき、もっと小さく簡単なものに出来ればと思っています。安くて買いやすいものを開発されますようお願いいたします。

『調理中、エプロンに着火』(33歳 女性)

ポリエステル製のエプロンを付けて、料理中にコンロ近くで、上のものを取ろうとして背伸びをしたらエプロンにコンロの火が燃え移り、ビックリ!とっさに流し台のため水に燃えたエプロンを入れて、ことなきを得ました。
ほんと、あの時はビックリしました。

『高齢者の出火防止対策』(39歳 女性)

我が家には年寄りがいる。冬になると袖の長い毛糸の服を着るが調理の際、炎が強すぎて袖に燃え移り服が焦げあやうく火傷をする所であった。背が低いのでそれだけ腕と火の距離が短くなるし、燃え移りやすいのだと思う。以後、腕カバーをしてガス台は使用する事にさせた。
また、仏壇における線香、ローソクの火も危ない。灰の上に立たせる線香は何度も倒れたことがあり、仏壇の布を焦がした。ひまがあれば線香を立てにゆくので気が気でないので、長さを全て2分の1に折っておくことにした。老人の不注意で起こる火災を防ぐため家族で気を付けるようにしている。「つけた手で、必ずします火の始末」自分自身に常に言い聞かせています。

『電気スタンドが転倒した際にスイッチが入り床と接触』(38歳 女性)

まさかフローリングの床が真っ黒に焦げるとは思わなかったんです。
原因は、裸電球の電気スタンドが床に倒れていたからなんですが、部屋中きな臭い匂いがして、何が原因か最初はピンとこなかったんです。
コンセントから抜いていれば、この様なことにはならなかったのに、面倒だから手元スイッチで消したのが倒れた時にスイッチが入ってしまったのです。後一日気づかなかったら火事でした。とても怖い教訓でした。

『自宅で収れん火災』(64歳 男性)

2階の手すりに毛布を乾かしていた所、室内の鏡から反射した光によって(後でわかった)毛布を焦がした。気付くのが早く数センチの被害で済んだが遅れていたらと思うとぞっとした。以後、火には特段の注意をはらっています。
収れん火災とは、虫メガネのレンズや凹面鏡の反射物などによって太陽光が一点に収束され、可燃物を発火させることにより引き起こされる火災です。データ集、住宅防火イラスト素材の項目を参考にしてください。

『ガス漏れ警報器があってよかった』

(1)ガスコンロを点火した際、カチッと音がしたので、点火したものと思っていたら、しばらくして、警報が鳴りました。すぐに元栓を閉めて、窓を全部開けました。自分の家もさることながら、事故発生の隣近所への迷惑や補償を考えると、警報器の存在の大きさと有り難さをシミジミ実感した出来事でした。(神奈川県 Iさん)

(2)お鍋をガスにかけたまま、電話が鳴ったのでその場を離れ、長電話をしていたら、突然警報器が鳴ったので、お鍋をかけていたことに気づきました。煮こぼれのため、ガスが消えていました。もし、警報器をつけていなかったらと思うと、ゾッといたしました。警報器の有り難さをツクヅク感じました。(松山市 Tさん)