2階以上の住宅では当然、内部階段が設けられ、また近年はデザイン上の趣向で吹き抜けを意図的に設けることも多くなってきています。これらの縦長の空間は下層で出火した場合、煙突のようなものになって、煙の流動経路となる恐れがあります。この流れは熱い煙の浮力によって生じるもので煙突効果と呼ばれています。煙突効果は空間の高さが大きいほどつよくなるので、3階建の住宅では2階建住宅より危険はさらに大きくなります。特に上階部分に寝室が設けられている場合には、気がついた時に階段が避難に使用できないということもあります。
階段や吹き抜けとその他の部分の間にある開口部には扉を設け、居室を区画することで、煙の流動経路を遮断できます。
また、就寝時には開口部に設けた扉を閉鎖する習慣にすることが望ましいといえます。
住宅防火対策推進協議会
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